子供が言う事を聞かないとき、子供に「ダメ」だと注意したことを繰り返すとき、子供が干そうとした布団からどいてくれない時、子供が泣き止まないとき、子供が水をこぼすとき、子供が好き嫌いばかりして夕食を食べないとき・・・
子育てをしていると、いついかなる時も突然襲ってくる子供たちの予想外の行動にイライラして怒鳴りたくなるときもありますよね。
でも、ちょっと待って!
その怒りは怒鳴ることによってヒートアップしているかもしれませんよ。
怒鳴るのは自分にとっても、子供にとっても逆効果です!
子供に怒鳴ってしまったら、余計にイライラした気がした・・・そんな経験はありませんか?
じつは私もそうでした。
子供に怒鳴ってしまった後に自分の攻撃性が増したような嫌な感じがして、調べてみました。
そんなことあるのかな?って。
そしたら、
ある心理教育のプログラムとして40年以上の研究を重ねてきた施設での結果として出ていたのですが、こういった不快な思いに対して物を壊したり、暴言を吐いたりして怒りを表現することは、スッキリするどころか、自身の内側にある暴力性を増幅させてしまう効果があるそうです。
ということは、イライラして怒鳴ったのに、もっとイライラする~!という負のスパイラルにエンジンをかけてしまっている行為になる、ということなんですね。
あぶないですね、深呼吸しましょう。
そしてこれは、ママの心理的な影響だけに及びませんよね。
子供はママに怒りをぶつけられたらどうなりますか?
どういう影響が考えられますか?
一番近い存在で、一番認めてもらいたい存在のママに怒鳴られたら萎縮してしまうことは容易に想像できますよね。
そして親の顔色を見る子になってしまいます。
実は私も一時期、相当イライラしていたことがあり、その当時、今よりずっと子供を怒鳴っていました。
そうするとどうでしょう。
ある時、突然、怒鳴った私に向かって子供が「お母さん、可愛い、大好き。」って泣きながらおびえた目で私を見つめて言うんです。
そんなことが2度ほどありました。マズイ!と思いましたね。
子供がきっと危機感を感じたのではないでしょうか?
私に捨てられるとでも思ったのかもしれません。
だから必死にママを褒めて、好きだと表現して、子供なりに咄嗟に嫌われない態度を取ったのです。
私はその時から自分の子供に対する接し方に危機感を感じて、幼児教育について勉強し、怒鳴らずに、子供の目線に座り込んで話して聞かせるスタイルに変更していきました。
その後、子供は私のことを「お母さん大好き」とか「可愛い」とかは言ってくれますが、明らかに違います。
言いながらチューもしてくれて、私にチューした後は嬉しそうに妹にもチューしてあげたりして、心の充実度が手に取るように見えます。
怒鳴っていいことはありませんので、どうしても抑えきれない怒りが噴火しそうになったら、台所に走り込み、コーヒーを一杯飲んでから、深呼吸をして子供に冷静に伝えてみてください。
立場を変えれば分かる事
大人になると、なかなか人に感情的に怒鳴られることなんて滅多に無いことなので、子供の立場を想像することは難しい事かもしれません。
しかし、私は現在、韓国に住んでおり、子供の立場を疑似体験することがなんと出来てしまっていたのです。
どういうことかというと、韓国人は私が見る限り、日本人よりも気性が激しいです。
特に年配の方たち。そして腹の中に思いをため込みません。
怒りを感じたらすぐに!噴火します。
その代わり後腐れが無いのはいいのですが、でもやっぱり、大人になっても怒りの感情を自分よりも年上の人にぶつけられると萎縮しますし、悲しくなります。
私も何度も義理の父に言葉の意思疎通が上手くいかなかったときや、私の作った韓国料理の味が気に入らないなどの理由で怒鳴られました。
その時の記憶は今も鮮明にあります。とても悲しかったです。
それなのに!
その記憶を持っているこの私が!子供との意思疎通でイライラすることがあるんです!
信じられません。
でも、幸い、私はイライラすると同時に、自分が逆の立場だった当時のことを思い出せるので、そのとき、子供がどんな不安を抱えているか。
親の期待に応えたいけれど言葉が分からないもどかしさ。
それによって全ての自信を無くしてしまいそうな心もとさを知っているので、その経験により冷静さを取り戻し、また理解を示してあげられます。
色々な場面がありますが、ママたちは子供たちの心の成長のためにも、自己肯定感を育てるためにも、是非子供の立場に立って想像してみてあげてください。
怒鳴ったり、イライラした態度をママがとることによって引き起こされる子供の嘘グセ
最後にもう一つ、ママが威圧的な態度で怒鳴ったり、明らかに子供から見てもイライラした様子でいることによって、子供たちは言いたいことも言えず、我慢している場合があります。
そんなときに、親に何か問いただされたり、もしかしたら怒られるかも・・・なんて想像が湧くと子供は嘘をつく事があります。
私たちも同じですよね。
何か言い出しにくい話で、相手の機嫌が悪いとなんとなく、嘘を交えたり、言うべきことを言えなかったり。
親子の円滑なコミュニケーションの上でも、ママのイライラ、怒鳴る、などの行為は良いことがありません。
もし、イライラが止まらない、怒鳴らずにいられない、という状態であれば、あなたは相当疲れていると考えられます。
そして、そうしたママの状態では子供との関係がますますこじれてしまうでしょう。
そんな時はぜひ一度、休んでください。
旦那さんや実家の両親・兄妹や義理の両親や、知り合いや、保育園やベビーシッターや、頼れる大人を利用しましょう。
私も大変なときは、そうすることでしかリセット出来ませんでしたし、最も早く回復できる方法だと実感しています。
子供を思い通りに動かす方法を模索するよりはるかに簡単な事です。
ママが幸せだと子供も幸せを感じます。
是非、子供たちの心の成長にとって大切な時期に、笑顔いっぱいのママでいられるように、ママ自身の幸せも追求してください。
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