初めての出産、子育て、
楽しみでしょうか? 不安でしょうか?
大抵の人は、その両方を感じていると思います。
長い間お腹の中の宝物を守ってきて、
早く大きくならないかな、早く会いたいな、と
待ち遠しく思っていた出産も、臨月になっていざその時が
近づいてくると途端に不安の方が勝ってしまうでしょう。
出産直後から始まる子育てですが、全く体験したことのないことを
一から想像するのは、とても難しいことです。
初めての子育て、最初からうまくできる人はいません。
みんな同じことを不安に感じて、悩んでいるんですよ。
いつから子育てが始まるの?
大体の場合において、子育ては産後まもなく始まります。
厳密には母体の健康状態や赤ちゃんの生育状態、
その病院の方針などで
いつから子育て(抱っこ、オムツ替え、授乳など)が
始まるかは違ってきます。
しばらくゆっくりと休める場合もありますし、
出産した病院が母乳育児に力を入れているところであれば、
もしかすると生んだ直後から授乳が始まるかもしれません。
私は二回の出産経験がありますが、
一度目は35週で突然破水してそのまま出産しました。
早産でしたので、取り上げられてすぐにNICUに入ってしまい、
しばらく赤ちゃんのお世話はできませんでした。
私が先に退院しましたが、毎日母乳をあげに病院へ通っていました。
二度目は、37週で陣痛が来て出産しました。
母乳育児に力を入れている病院だったため、
取り上げられた赤ちゃんは少しだけ体を清められた後
すぐに授乳するように、と渡されました。
分娩台に横になったままの姿勢で、
出産の疲労でかなり眠かったですが、
とても幸せな気持ちになったのを覚えています。
その日の夜はゆっくりと寝かせてもらえ、
翌朝から母子同室の子育てが始まりました。
その時の看護師さんの指導は、
今振り返るとかなりスパルタだったと思います。
私は二人目でしたから、やり方はいろいろあるよね~
と気楽に考えていましたが、
初めてだったら相当落ち込んでいたかもしれません。
熱心な病院の先生方は、お母さんが退院してから
困らないように最低限の子育てを最大限に教えようとしてくれます。
そんな産院に当たったなら、
これは絶好のチャンスだ!と考えましょう。
初めてでうまくできる人なんていないのです。
何度も教えてもらってもうまくできなくても、
悩む必要はありません。
悩む暇があったら、正直に看護師さんに相談してみましょう。
悩んでいても睡眠時間がどんどん削られていくだけですよ。
逆に、放置されて不安になる場合もあるようですが、
その場合も同じです。
わからないこと、不安なことはどんどん相談して、
入院中に解決しておきましょう。
実はみんなそうしているんですよ。
ですが、頑張りすぎる必要はありません。
辛かったら辛い、と声に出してください。
病院の先生方は、出産が母体に大変な負担をかけることも、
初めての子育てに不安を感じていることもわかっています。
ここで強がっても、先生も看護師さんも
何も言えなくなってしまいます。
寝不足で辛いのなら、夜は預かってもらうことだってできます。
そうするのは恥ずかしいことでも、ダメなことでもありません。
本当に大切なのは、退院してからの生活です。
病院で力尽きていたら意味ないですよ。
いよいよ退院
やっと退院できる、と思うでしょうか?
退院するのが怖い、と思うでしょうか?
私が病院で一緒だったママさんの間では、退院したくない、
という意見が主流でした。
退院して、一人でちゃんと子育てできるのか不安・・・。
だとか、
病院では時間になったら栄養バランスの取れた食事が出てきたけど、
退院したら自分で作らないと・・・。
という理由からでした。
病院でも教わると思いますが、
産後しばらくは無理をしてはいけない、
「産褥期」というものがあります。
病院の一か月検診とごちゃごちゃになって、
一か月経って問題がなかったら出産前と同じことをしても良い
と勘違いしがちですが、それは大間違いです。
産褥期とは産後6~8週間のことを指します。
体の回復には個人差がありますので、一概には言えませんが、
この6~8週間でゆっくりと元の状態に戻していくものなのです。
産後三週間目には「床上げ」といって、
少しずつ家事を始められる時期になりますし、
一か月検診で異常がなければ少しずつ元の生活に戻していけますが、
まだまだ体は元通りになってはいません。
一か月検診で診てもらえるのは、せいぜい
悪露の症状(子宮の回復)、体重、血圧ぐらいです。
ここで問題が無かったとしても、出産で開いた骨盤は
まだ元に戻っていませんし、ホルモンバランスも
整ってはいないでしょう。
是非、産褥期が明け、心身共に不安が落ち着くまでは
旦那さんやお母さん、頼れるお友達に手伝ってもらいましょう。
もし誰も手伝ってもらえる人がいないなら、
ファミリーサポートや家事代行を頼むなどして
体を休めるようにしてください。
誰かと話そう
もしも子育てしていて辛い、と感じたら、
誰でもいいですから吐き出してください。
「辛い、疲れた、もう逃げたい」
そんな気持ちになるのはおかしなことではありません。
ため込まずに吐き出してみましょう。
旦那でも、親でも、友人でも、子育て支援センターでもいいです。
電話相談のサービスもあります。
誰にも弱音を吐きたくない、
という人も、とりあえず誰かと話をすることをお勧めします。
私も経験がありますが、毎日赤ちゃんのお世話をしていて、
気付いたらその日一日ひと言も喋っていない、
ということがあります。
旦那が遅く帰ってきたとか、酔っ払って帰ってきたとか、
すれ違ってしまうと特にです。
そうなると、すごく気分が滅入ってしまいます。
子供のことでも、関係ない話でも、
とりあえず口に出すだけでも少し気持ちがすっきりしますよ。
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