子育てしていると、経験者であり、身近な先輩である実の母親って頼りになりますよね?
しかしそれと同時に口うるさかったり、やたらと干渉されたりしてストレスを与えてくる対象でもあると感じている方も多いと思います。
私の場合は残念ながら、一人目の出産の2か月前に実の母親が癌で亡くなってしまったために、母からのアドバイスをもらうことは出来ませんでしたが、幸いなことに、仲が良く、尊敬している義理の母が私の育児を助けてくれました。
若い時にたくさんの苦労をしてきながらも、4人のお子さんを育ててきて、特に、うちの旦那さんは妻の私が言うのもなんですが、とても良い性格で(笑)、そういう風に育ててくれたお義母さんから、私は多くのことを学びたいと思うほどでした。
それが私の出産を機になぜか・・・
愛する孫VS愛する我が子という戦いの火ぶたが突然切って落とされることになったのです。
それまで優しかった義理の母も一変。
口うるさく、何かとイライラする言動を吐いてくる億劫な存在に変わってしまいました。
私の姉と母も子育てを巡ってはよく喧嘩をしていましたが、まさか私まで、しかも実母ではなく、尊敬する義理の母と同じような展開になるとは・・・
子育てと母と娘との関係に、一体どんな因果関係があるのでしょうか?
疲れているから?気分転換できないから?
私の夫は韓国人です。
ということは、義理の母も韓国人なわけですが、韓国は、お風呂の入れ方からして文化が違います。
韓国はお風呂イコールあかすり文化です。
ある日突然、生まれたての子供にあかすりをする義理の母!
私は焦りました!
やめて~!まだ皮膚の弱い新生児になんてこと!!
私は慌てて子供を奪い取りました。
韓国人の母は私の背後でこう言います。
「そんなのお風呂に入れたって言わないわよ~・・・
それじゃあ汚れが取れないのに・・・」
私は、あかすりされた怒りと、背後で気持ちを逆なでされる怒りで顔が真っ赤でした。
そして旦那が帰宅。
義理の母が旦那に一言。
「〇〇(私の名前)は子供のことを知らなすぎだよー。」
・・・すご~く、イライラしました。
ええ、知らないかもしれません、新米ママですからね!
でもなんでこんなにイライラするのかしら~!!
と思いながらも・・・イライライライライライライライラ(笑)
今考えてもイヤな気分になる出来事ですが、その当時はもっと!
義理の母から猛烈に逃げたくて仕方ありませんでした。
子育て期間の中でも特に、最初の2、3カ月間って子供のそばを離れてリフレッシュしたりが出来にくい環境ですし、夜は授乳で疲れてもいますので、通常よりももっとイライラしていたような気がします。
でも、それだけの理由でもないかな、と思う事があります。
子供が大切だから不安?それとも???
それは今でも、子育てに関してだけ、口出しされるとなんだかイライラ~!としちゃうんですよね・・・
自分なりに考えてみたのですが、今、子育てに関しては情報もいっぱいで、それなりに学ぶことが出来る時代です。
発達心理学など、色々な研究結果もインターネットで調べてみればすぐに見ることが出来ます。
自分たちの母親が子育てしていた時代よりも多くの知識と助けを得ながら子育てをしているはずの私たち今の世代。
だから必ずしも母たちの言うことが正しいわけでもない、ということも、頭では分かっているんです。
そしたらそれはそれで冷静にやり過ごしたらいいのに、何か言われるとイライラしながら毎回言い返したくなる自分がいます。
子供が大切すぎて、何か不安なのかしら?
なんてことも思いましたが、それだけでもなさそう・・・
もしかすると、子育てを通じて、私が子供の立場になり、母や身近な目上の人が親の立場になり、小さい時の関係に戻っているのかな???
子供って、身近な大人、特に母親の視線に敏感ですよね。
兄妹の最初の子が敏感な子で、中間の子はマイペースで・・・
なんてよく聞く話ですが、それも親たちの育て方が影響しているとよく聞きます。
上の子の時は親も初心者で、何かと過敏に育てたせいだ、とか。
二番目の子は周りの大人も慣れていて穏やかな心で育てたせいだ、とか。
親が「お前はダメな子だ」と言えば、その言葉をそのまま受け取ってしまう子供たち。
一世代、上のお母さんたちは新米ママの子育てに対して不安な気持ちを持ちながら、「ちゃんと育てられるのかしら?」と心配しているその気持ちが、過干渉などの行動に出てしまって、新米ママはそれを背後で感じ取っているのかもしれませんね。
心配しないでほしい。
遠くから温かく見守ってほしい。
さりげなく、邪魔しないでサポートしてほしい。
それが新米ママである私たちの願い。
そしてその願いは今、私たちの子供たちが私たちママに望んでいる願い。
いつの時代も母たちは子供たちが心配だけど、子供たちは親のもとを離れてもっと高く広い世界へ飛び立ちたいと願っている。
私は子育てのイライラを通じて、そんな子供たちが感じているジレンマをなんだか感じました。
私もまだまだ広い世界へ飛び立つし、子供たちにも思う存分羽ばたけるように、口うるさく言わないで、陰ながらのサポートをしていけたら、と新たな子育ての道が見えました。
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